アート性が高く個性なキャンドルをハンドメイドで作り出すシズカルワックス。その工房は那覇市を一望する首里の高台にありました。
入り口の扉をくぐると、漆喰の壁にどこか南仏のアトリエを思わせる雰囲気。大型のガスコンロにはワックス(蝋)を溶かすための鍋がのり、壁一面に備え付けられた収納には、染料や香料などキャンドルの材料がところ狭しと納められています。天窓から陽光が差し込み、庭の緑鮮やかな芝生やハーブが眺められる素敵な空間です。そこでキャンドルアーティスト、尾山静香さんにお話を伺いました。
□支持駆るワックスのキャンドルの創造性はどこから?
昨年まではキャンドルの外観における表現を追及していました。色や形、他の素材との組み合わせによって、視覚的にイメージやストーリーを伝えていたんです。それは私自身そのときに気に入ってるものや、気になっているものからテーマを抽出します。でも最近は「香り」が主なテーマですね。
□香りのキャンドルですか?
はい、もともと、「フレグランス」というラインで香りを放つキャンドルを作っていましたが、ここで栽培したハーブなど植物由来の自然の精油を使おうと思って、アロマテラピーの勉強をしていくうちに結構はまってしまいました。
□アロマテラピーということは香りの効果も?
昔から精油を用いた療法や美容方も多く伝えられていて、20世紀初頭に「芳香療法」として研究されてきたのがアロマテラピーなんです。調べるほど奥が深くて、まるで魔法のようで面白いんです。
□以前国際通りの近くにお店がありましたが、今はどこで購入できますか?
制作に専念するため牧志のお店を閉めてしまいましたが、今は内地のショップへの卸しとウェブサイトで販売しています。まだ、「アロマテピー」キャンドルはwebで取り扱っていませんが、空いたボトルへの量り売りなんかも考えていて、またお店をまた出そうかとも考えています。