臨床工学技士国家資格 合格率84%
第一種ME技術力検定試験 合格者輩出
日々進歩する医学の世界。人々の命を救う医療機器も高度に発達しています。人工心肺装置や人工透析装置など生命を維持する重要な機器を取り扱い、複雑な操作やメンテナンスまでも管理する、医療現場で欠かせない専門職です。
国家資格である臨床工学技士資格の全国合格率は70〜80%。
実践向けの医療機器、プロ講師陣の全力サポート、国家試験を想定した受験対応で学生をバックアップします!
取得できる資格
臨床工学技士国家試験受験資格、第二種ME技術実力検定
めざす職業
臨床工学技士
学科の特徴
臨床工学技士という仕事
病院内で医師・看護師や各種の医療技術者とチームを組んで生命維持管理装置の操作・管理を行う臨床工学技士。
知識や能力だけでなく、コミュニケーション力も求められる職業です。
臨床工学技士POINT
- チーム医療を支える医療技術者
- ライフワークバランスに対応した職場選択
- 医療機器の進歩と将来性豊かな職場
- 男女ともに生涯続けられる職種
こんな人にオススメです。
● 機械に興味がある
医療機器の操作はもちろんですが、保守点検も臨床工学技士の仕事です。
そのため機械に興味がなければ続けることが困難になります。
また、毎年医療機器には新しい機能が付加されていくため、日ごろの勉強が必要不可欠です。
● 責任感があり、正確に対処できる
生命を直接左右する重要な業務なので、責任感とともに正確に業務を遂行できる力が必要です。
● コミュニケーション能力(協調性)がある
人工透析業務などでは患者さんと関わる機会も多くあり、信頼関係を築くことが大切です。
また、手術や機器を操作する際、他の医療職との連携も重要であるため、コミュニケーション能力も求められます。
医療関係で「人を助けるような仕事」をしたい、学生を求めています。
心臓の手術をする場合、一時的に心臓を止めなければなりません。その際、手術中の生命を維持する役割を担うのが人工心肺装置です。また、日本に約30万人いる腎不全の患者は、定期的に人工透析を受けて血液浄化をしなければなりません。 沖縄は透析患者数が全国2位のワースト県です。県内の多くの病院で透析が増え続けています。また、みなさんは、病院の新生児集中治療室で人工呼吸器、生体モニター、各種ポンプなど、たくさんの医療機器に守られて元気になっていく可愛い赤ちゃんを見ることがあると思います。 臨床工学技士は、医者や看護師、各種の医療技術者とチームを組んで、医学と工学の両分野の知識を習得し、人工心肺装置、心臓ペースメーカー、人工透析装置、人工呼吸器等、生命維持管理装置の操作と保守点検を行う専門職です。 命に関わるものばかりです。臨床工学技士の仕事は、臨床的な仕事が全体の70%で、決して機械ばかりを相手にしている仕事ではありません。
カリキュラム
国家資格取得のために
科学の基礎科目から人体の機能などの生理学、臨床工学に必要な基礎知識から始まり、実際の医療機器の技術や管理方法まで、3年間で効率よく学びます。
● 臨床工学専門知識
生体物性工学、材料工学、放射線工学、医用生体工学総論、医工学治療学、生体機能代行技術学(呼吸療法装置・体外循環装置・血液浄化装置)、安全管理学、機器安全管理学
● 情報・工学的な知識
応用数学、基礎工学、電気工学、電子工学、臨床工学総論、機械工学、計測工学、情報処理工学、システム工学、システム情報処理、医用機器学、医用治療機器学、生体計測装置学
● 医学的な知識
解剖生理学、病理学、感染症、臨床生理学、公衆衛生学、臨床生化学臨床免疫学、臨床薬理学、看護学、臨床検査学、医学用語、呼吸器学循環器学、麻酔・集中治療医学、滅菌・消毒学、代謝内分泌系、腎臓泌尿器系内科系、外科系
● 一般的知識
物理学、化学、保健体育、基礎数学、英語、関係法規、物理Ⅰ・Ⅱ、理科基礎
第一種ME技術力検定試験合格!
プロの講師陣と恵まれた学習環境、学生の努力もあり、3年連続で難関とされる第1種ME技術実力検定試験合格者を輩出!
医療機器や講師陣が充実し実践に近い環境で学べる
高校2年生の頃に姪っ子が生まれましたが、先天性の障害を患っており見舞いのため病院に通うことが多くありました。それがきっかけで医療職に就きたいと思い、SOLAのオープンキャンパスへ。参加してみると学校の雰囲気が良く、実習や学ぶ環境も充実していたので入学を決めました。
実習室には透析装置から人工心肺装置まで、ME機器(医療機器)が豊富に揃っていて、臨床現場で活躍しているME機器を操作できるのでとても満足しています。講師も臨床現場で働いている現役の先生方が多く、幅広い知識を得ることができ、放課後は、臨床工学技士の資料が豊富な図書館や教室で友達と一緒に勉強できるので、とても充実した学生生活を過ごしています。
濱元 朝琉さん (宜野湾高等学校出身)
クラスの仲間と助け合いハードな勉強を乗り越える
近年、医療機器が高度化していて、技士の活躍の場が広がる可能性が高い点と、医師や看護師の補助役として貢献できるという点にやりがいを感じ臨床工学技士を目指しました。
臨床工学技士は、医療に加え工学にも精通する職種であるため、学ぶ教科が多い上に専門的で初めは戸惑いましたが、基礎を積み重ねることで理解していきました。実習ではクラスの仲間たちと意見を出し合い協力してより実践的な知識を身につけています。
今は、臨床工学技士という目標に向けていろいろな問題集を解き、ME2種と国家資格の取得を目指しています。将来は、患者さんに寄り添える臨床工学技士になりたいです。
喜屋武 桃子さん (普天間高等学校出身)
授業で使用する医療機器を紹介
授業で使用する医療機器を紹介
医療の進歩とともに高度な医療機器の存在は欠かせないものとなっています。こうした医療機器を在学中から使用・点検することで、就職時に適応力の高い学生を育成していきます。
人工心肺装置
心臓外科の手術などの際に、心臓と肺の機能を一時的に代行することができる医療機器。使用法、構造、メンテナンスまでを数人のグループに分かれて学習していきます。
人工透析装置
腎臓の機能を人工的に代替えする機能を持つ医療機器。
(血液を体外に導き透析器を通し、安全に返血することができる)医療機器としての使用法はもちろん、構造やメンテナンスにいたるまでを学習していきます。
就職実践
主な就職先
- ●社会医療法人かりゆし会 ハートライフ病院
- ●医療法人 沖縄徳洲会 南部徳洲会病院
- ●社会医療法人 天神会 新古賀病院
- ●沖縄医療生活協同組合 沖縄協同病院
- ●国立大学法人 琉球大学医学部付属病院
- ●地域医療支援病院 公益社団法人 北部地区医師会 北部地区医師会病院
- ●医療法人 おもと会 大浜第一病院
- ●医療法人 沖縄徳洲会 中部徳洲会病院
- ●社会医療法人 入間川病院
講師紹介
プロ講師陣による全力サポート
臨床工学技士になるためには医学の知識と工学に関する知識が必要です。
異なる分野を効率よく学習するため、それぞれの専門家が手厚くサポートします。
小田 正美 学校長兼学科長代行
琉球大学医学部病院にて35年勤務
臨床工学技士、臨床ME認定士、日本アフェレーシス学会認定技士、医学博士、血液
浄化専門臨床工学技士、医療機器情報コミュニケータ(MDIC)認定
迎里 陶一郎 先生
臨床工学技士、臨床ME専門認定士、3学会合同呼吸療法認定士、透析技術認定士
豊川 真理 先生
臨床工学技士、医療機器情報コミュニケータ(MDIC)、透析技術認定士
担当教科:血液浄化技術学、医用安全管理学、医用工学研究
伊良部 邦夫 先生
工学博士、元琉球大学准教授
担当教科 : 物理学、機械工学、システム工学、医用工学研究
加部 葉子 先生
臨床工学技士、3学会合同呼吸療法認定士、透析技術認定士
上原 長佑 先生
修士(工学)
當銘 正彦 先生
医師免許、前職/沖縄県立南部医療センター・こども医療センター 副院長
担当教科 : 呼吸器学、病理学、循環器学
村田 謙二 先生
医師免許、沖縄県立南部医療センター・こども医療センター・副院長(2016.3)
担当教科 : 臨床生理学Ⅰ、Ⅱ
比嘉 良貴 先生
担当教科 : 体外循環技術学、体外循環技術実習
職業実践専門課程について
専修学校の専門課程における職業実践専門課程の認定に関する規定
(目的)
この規定は、学校教育法(昭和二十二年法律第二十六号)第百二十四条に規定する専修学校の同法第百二十五条第一項に規定する専門課程(以下「専修学校専門課程」という。)であって、職業に必要な実践的かつ専門的な能力を育成 することを目的として専攻分野における実務に関する知識、技術及び技能について組織的な教育を行うもの(以下「職業実践専門課程」という。)を文部科学大臣が認定して奨励することにより、専修学校専門課程における職業教育の水準の維持向上を図ることを目的とする。
(認定)
文部科学大臣は、専修学校専門課程であって、次に掲げる要件に該当すると認められるものを、職業実践専門課程として認定することができる。
- 修業年限が二年以上であること。
- 専攻分野に関する企業、団体等(以下「企業」という。)との連携体制を確保して、授業料目の開設その他の教育課程の編成を行っていること。
- 企業等と連携して、実習、実技、実験又は演習の授業を行っていること。
- 全課程の修了の要件が、次に掲げるものであること。
- ①全課程の修了に必要な総授業時間数が千七百単位時間以上であること。
- ②全課程の修了に 必要な総単位数が六十二単位以上であること。
- 企業等と連携して、教員に対し、専攻分野における実務に関する研修を組織的に行っていること。
- 学校教育法施行規則第百八十九条において準用する同規則第六十七条に定める評価を行い、その結果を公表していること。
- 前号の評価を行うに当たっては、当該専修学校の関係者として企業等の役員又は職員を参画させていること。
- 企業等との連携及び協力の推進に資するため、企業等に対し、当該専修学校の教育活動その他の学校運営の状況に関する情報を提供していること。
(平成二十五年八月三十日、文部科学省生涯学習政策局からの通知文書より)